お母さんが幼い頃に亡くなった小学4年生のフミが主人公となって、
2才年上のマキや優しい"今の"母親との生活を描きながら、
家族というのはどのようなものなのかを問いかけてくれる物語です。
無愛想で冷たい言葉を放つ姉のマキをそれでも慕う妹のフミ。
それぞれの娘を想い、
相手の娘に対して精一杯の愛情を注ぐ父と母。
色々な出来事に笑い悩みながらも、
徐々に家族としての絆を強めていく一家の様子を読むうちに、
心が温かくなって自然と穏やかな気持ちになるような気がします。
父親、母親が読めば登場人物の両親の気持ちが、
子ども達が読めば主人公やその姉の気持ちがわかるという、
読む人それぞれの心に響く物語だと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年9月17日
- 読了日 : 2012年8月10日
- 本棚登録日 : 2012年5月29日
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