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パイロットフィッシュ (角川文庫)
- 大崎善生
- 角川書店 / 2004年3月25日発売
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フェードル アンドロマック (岩波文庫)
- ジャン・ラシーヌ
- 岩波書店 / 1993年2月25日発売
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カルメン (岩波文庫 赤 534-3)
- プロスペル・メリメ
- 岩波書店 / 1960年12月5日発売
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危険な関係〈下〉 (岩波文庫 赤 523-2)
- ラクロ
- 岩波書店 / 1965年12月16日発売
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危険な関係 上 (岩波文庫 赤 523-1)
- ラクロ
- 岩波書店 / 1965年11月16日発売
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家日和 (集英社文庫)
- 奥田英朗
- 集英社 / 2010年5月20日発売
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6つの短編集。どこにでもあるような家庭での日常が、時に可笑しく時にひやっと、ユーモアたっぷりに描かれている。どの作品もほのぼのとした明るさを持っていて、前向きな方向へ解決していくので読後感はすっきり。そしてありふれた生活の中に小さな幸せが垣間見えてほっこりした。お互いを思いやって支え合う夫婦の姿と温かい会話がとても和む。
ただ、自分の何年後かを想像して重ね合わせると何とも言えない気持ちに…。まあでもとりあえず面白かった。
「サニーデイ」「ここが青山」「家においでよ」「グレープフルーツ・モンスター」「夫とカーテン」「妻と玄米御飯」
2012年4月3日
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シューマンの指 (100周年書き下ろし)
- 奥泉光
- 講談社 / 2010年7月23日発売
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シューマンに憑かれた天才ピアニストと、彼に魅せられた音大受験生の話。ミステリだがシューマンに関する音楽談義がかなりの割合を占める。
文章が好き。各登場人物の存在は不確かで掴みどころがなく、物語は絶えず幻想的な雰囲気の中にあるのに、明瞭な言葉選びによって一枚一枚の写真は鮮やか。
独特な比喩や修人の音楽論は楽しめたけれど、一方でミステリとしての話の展開自体はあまり好きではなかった。再読。
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第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)
- 又吉直樹
- 幻冬舎 / 2011年11月23日発売
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アメトークで読書芸人として出ていたのを見て気になったので買った。本の紹介本かと思いきや、内容は彼の個人的な経験に基づくエッセイ。面白かった。ひとつひとつのエピソードが短くまとめられているので、気軽に読んで楽しめる。これを読んで又吉さんがますます気になった。
2012年3月27日
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風に舞いあがるビニールシート (文春文庫 も 20-3)
- 森絵都
- 文藝春秋 / 2009年4月10日発売
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6つの短編集。全作品が異なったカラーを持ち、そのどれもが秀逸。登場人物それぞれが大切なものを抱え、懸命に生きる姿が描かれている。
一つ読み終える度にすっきりとした気持ちになれた。
「器を探して」「犬の散歩」「守護神」「鐘の音」「ジェネレーションX」「風に舞い上がるビニールシート」
直木賞受賞作。
2012年3月25日
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錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)
- 宮本輝
- 新潮社 / 1985年5月28日発売
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文章が美しい。古風な口調でしっとりと語られている。
過去から現在そして未来へと向かう、“愛と再生”の書簡体小説。
2012年3月18日
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葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)
- 歌野晶午
- 文藝春秋 / 2007年5月10日発売
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叙述トリックにすっかり騙された。でも読後感は清々しい。
タイトルが素敵だと思う。
2012年3月15日
「ドイツイエロー」が気に入ったのでこちらも読んでみた。主人公がディスカスの飼育に習熟することで何かを理解しようとする話。ディスカスを飼育することは哲学をするのと同じである、ということがひとつのテーマとなっている。
恋人との結末はロマンチックだが正直グッサリきた。そして魚の飼育法に関する記述がマニアックな上に冗長で、中盤は読むのが少し苦痛だった。
2012年2月21日
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ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶
- 大崎善生
- 新潮社 / 2005年6月21日発売
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4つの短編集。どれも別れをテーマとした作品であるが重くなく、むしろ透明感のある文体で流れるような印象を受けた。特に「ドイツイエロー」が気に入った。どの作品も性描写が素敵。
ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶 JAUNE D'ALLEMAGNE, OU LES MEMOIRES D'UNE PLACE
このフランス的なタイトルと装丁が好き。
「キャプトセプタンブル」「容認できない海に、やがて君は沈む」「ドイツイエロー」「いつか、マヨール広場で」
2012年2月16日