いいネコに出会えた日はきっといいことがある。
日本全国津々浦々、カメラを片手にネコを探すイワゴーさん。
里山で、商店街で、神社仏閣で、「のんびり」と、しかし「きりり」と、ネコは生きている。
おちゃめでいとおしいネコの一こま一こまを美しい風景の中に切り取った写真の数々。
漁港のネコなんて、絵に描いたように幸せそう。
ひなたぼっこするネコもいい。抜けるような青空がネコにはとってもよく似合う。
私のお気に入りは坂道の端っこの歩道で、今にも落っこちそうな格好でパフォーマンスしているネコ。「まじめだ」というキャプションも味がある。
ネコは子どもの時、飼っていたが、今は犬を飼っている。
犬と散歩していると、時々ネコと出会う。犬が気がついて追っかけようとすることもあるけれど、犬が気がつかないときも結構多い。そんなとき、ネコは、「私はネコじゃありませんよぅ。ネコの置物ですよぅ」と言っているみたいな涼しい顔をしている。犬には悪いけど、その顔を見るたび、ネコの方が犬より賢いかもしれないなぁとこっそり思ったりする。
いいネコに出会えた日はきっといいことがある。
いや、いいネコに出会えたってことがきっと、いいことそのものなんである。
*初版が平成14年という。この風景はまだ失われていないのかな・・・?
*取材先には宮城県の島も入っている。人もネコも無事だったのだろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
写真集
- 感想投稿日 : 2012年1月23日
- 読了日 : 2012年1月23日
- 本棚登録日 : 2011年12月25日
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