中島さんは『うるさい日本の私』以来のおつきあいである。『醜い日本の私』もそうだが、タイトル初めの"うるさい"も"醜い"も「日本」と「私」の両方にかかる形容だそうな。分かってはいたけど。
基本的には先に紹介した『うるさい日本の私』の続々編である。著者の思想を知るにはまずはこの本が最初であるかと思う。おざなりな同情をすることはあっても、決して多くの人とは共有することのできないマイナーな感受性の提起こそこの本の狙いである。読み進むうち、世に存在する終わりのない問題と通底することに気付くだろう。 隠された意図に気付いたらもう最後。どんどんこの著者の本を読みたくなる。
他の本にはもっと毒がたっぷり盛ってありますぜ。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2007年5月20日
- 本棚登録日 : 2007年5月20日
みんなの感想をみる