文庫 良心をもたない人たち (草思社文庫 ス 1-1)

  • 草思社 (2012年10月4日発売)
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以下の七つのうち、三つ以上で反社会性人格障害
1.社会的規範に順応できない
2.人をだます、操作する
3.衝動的である
4.カッとしやすい、攻撃的である
5.自分や他人の身の安全を全く考えない
6.一貫した無責任さ
7.ほかの人を傷つけたり虐待したり、ものを盗んだりしたあとで、良心の呵責を感じない

サイコパスはこれに加えて、「口の達者さと表面的な魅力」をもつ

・良心とは「愛着から生まれる義務感」
・愛にもとづく良心、恐怖にもとづくスーパーエゴ

良心が眠るとき
・「もの」として見られる人たち
・良心は権威に弱い
→100人の世界なら、4人がサイコパス、60人が疑いもなしに権威に従うもの

なぜ身近なサイコパスに気付かないのか
・魅力を武器にする
・ぼくと君とは似た者同士だ
・得意技は空涙
・人をあおるのがうまい
・狙われた人は自分を責める
・「善い人たちって、いつも自分が正しいと思ってるのね」
・サイコパスは「愛」にも「椅子」にも同じ反応をする(大脳皮質の中で生じる誘発電位を検知する実験にて)
・良心は愛する能力を欠いては存在しない
・幼児期の虐待による愛着障害はサイコパスとは異なる

サイコパスに対処する13のルール
1.世の中には文字通り良心のない人たちもいるという、苦い薬を飲みこむこと
2.自分の直感と、相手の肩書 -教育者、意思、指導者、動物愛好家、人道主義、親- が伝えるものとの間で判断が分かれたら、自分の直感に従うこと
3.どんな種類の関係であれ、新たな付き合いが始まったときは、相手の言葉、約束、責任について、「三回の原則」をあてはめてみること
4.権威を疑うこと
5.相手のいい言葉を疑うこと
6.必要な時は。尊敬の意味を自分に問いなおすこと
7.ゲームに加わらないこと
8.サイコパスから身を守る最良の方法は、相手を避けること、いかなる種類の連絡も絶つこと
→サイコパスに傷つくという感情はない
9.人に同情しやすい自分の性格に、疑問を持つこと
10.治らないものを治そうとしないこと
11.同情からであれ、その他どんな理由からであれ、サイコパスが素顔を隠す手伝いは絶対にしないこと
12.自分の心を守ること
13.しあわせに生きること

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年11月19日
読了日 : 2015年11月18日
本棚登録日 : 2015年11月19日

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