読書時間 4時間20分(読書日数 13日)
「星間商事」で記念に作られるつもりだった「社史」を作る為の部署「社史編纂室」で巻き起こるコメディ
同人誌を何十年も作り続けている主人公は腐女子(男性同士の恋愛について妄想する女子)なんだだという。わたしがこういう世界があるということを知らなかったこともあるが、この主人公はそれを卑下したり生活しにくくしていたりするわけではなく、普通に恋愛もしたりもする。
そんな主人公が社史を作る為に取材していると「高度成長期の穴」という期間があった事に気づく。それをなんとか表に出そうとする面々。そんな中、それを発表する場所に同人誌を作って、それをコミックマーケットで売るという、とんでもない展開になる。
途中でその秘密を探るに当たって、様々な展開になるのだが、本当に読みやすく、それでいていつも突飛な展開になるなぁと感心する。
最後のどんでん返しも面白く、一瞬分からなかったが、読み進めていって「ふっ」と笑えるのがたまらない。
途中に「現代の同人誌」と「過去に描かれた同人誌(ぽいもの)」「60代のおじさんが同人誌の原稿を書いたとしたらこんなもの」という3種類の原稿(物語)が出てくるが、意味のわからない書きっぷりが、また、この話に花を添えている気がした。
こんなことを言うと野暮かもしれないが、映画にしたら見るだろうなぁと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年7月15日
- 読了日 : 2014年7月15日
- 本棚登録日 : 2014年7月15日
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