われ広告の鬼とならん―電通を世界企業にした男・吉田秀雄の生涯

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  • ポプラ社 (2004年2月1日発売)
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感想 : 8
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今や広告と言えば華やかなイメージ。過去がそうでなかったこと、そして広告業界のビジネスモデル改革、地位向上に努めてきたのが吉田氏だったことが知れる。当時は銀行や官庁が華やかな就職先。その中で広告業界を選んだ彼は少し負い目を感じていたことがうかがえる。その反骨精神をバネにし電通、業界を築いていった。業界第一位企業がこの気迫なのに、それ以外の当社が今のままではいけない。

鬼と呼ばれる通り。誰もが恐れ、仕事こそすべてといっても過言ではない思想。けれど気遣いが随所にあふれていた。経営者に求められる資質として伊丹教授が言う「情と理」があったからこそ人はついてきた。

できあがっていないフィールドから何かを創っていくことが自分に向いているかは分からない。ただそういう仕事は面白いと思う。今は今でそれなりに充実していると思うが何か欠けている。がむしゃらを軸にした仕事の仕方を30歳前半までにもう一度経験しておきたいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2015年2月14日
読了日 : 2015年2月9日
本棚登録日 : 2015年2月9日

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