それまで断片的な情報のみだったギルドの実態が前作からようやく繫がりはじめ、今回重要な結論を導くに至る。
真の血筋の正体を導きだすのに必要な設定だったのかもしれないが随分と飛躍した内容だったと思う。前回ギルドはエジプトに拘るということが判ったが、今回はユダヤの失われた士族。
あとで振り返ってみると、トートシーアントソー ・プートシーヴのナノテクノロジーとは結局のところ何だったのかよくわからなかった。
ギルドはそのナノテクノロジーを追い求めていて、先住民とアメリカ建国の父は協力してそれを隠し続けたということは理解。
で、モルモン教はどう関係するのか、私の理解力ではよくわからなかったな。
最後にハンク・カノシュが金の板をモルモン協会に寄贈するところででてくる謎の人物とは?
このあたりが次作で明らかになるのかと楽しみになった。
今回最後に悲劇が訪れるが、死んだと思っていた人達が生きていたり、意外な人が生き残ったりしたので、今後の展開に関係してくるのかもしれない。
全体を通して今までとは少し違う感じだったか、それぞれの活躍は面白かった。アメリカのデリケート部分を扱っている緊張感は伝わってきた。
このシリーズは間をおいて、次作を読んでいたが、今回は忘れないうちに次を読もうと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
シグマフォース
- 感想投稿日 : 2017年2月9日
- 読了日 : 2017年2月9日
- 本棚登録日 : 2017年2月9日
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