プリズム

著者 :
  • 幻冬舎 (2011年10月6日発売)
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感想 : 482
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成城の立派なお屋敷・岩本家で家庭教師をすることになった聡子。そこで奥の離れに住む不思議な男と出会います。彼は多重人格者で、困惑されつつも翻弄されていく聡子。
岩本広志の中には色んな人格があります。 純也 タケシ セイイチ ヒロコ・・・そして村田卓也。最大時には12人の人格があったが、精神科医の治療で少しづつ統合されて行く。その中の理想的な人格は卓也。彼に恋した聡子だったが、完治の時には広志に統合されてしまいます。その切なさが絶妙で面白かったです。

多重人格者というと、やっぱりビリーミリガンとか思い出しますが、精神分裂なのか躁鬱なのか、日々からの現実逃避からも成り得る病。怖いな~。著者・百田尚樹の詳細なリサーチ力は素晴らしくとても勉強になりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年7月24日
読了日 : 2014年7月24日
本棚登録日 : 2014年7月24日

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