東京ロンダリング

著者 :
  • 集英社 (2011年7月26日発売)
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本棚登録 : 970
感想 : 193
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賃貸住宅のワケあり物件を浄化(ロンダリング)するために、
一定期間住むお仕事をしているりさ子。
そうすることで次の住人に、いわくつき物件の説明義務がなくなるらしい。

そんな空恐ろしいお仕事を、特に不安に思うこともなく
淡々とこなしているりさ子。
離婚されて一人になって、感情も失ってしまったのでしょうね。
深く人と関わることを避け、作り笑いを浮かべて…。

そんなりさ子が、
マイペースでずけずけ物を言う、大家の真鍋夫人、
定食屋「富士屋」の亮とかかわるようになり少しづつ自分を取り戻していく。
真鍋夫人、苦手なタイプではあるけれど、
こういうおせっかいも時には必要なのかも。(特に今の世の中)

そして「富士屋」の定食が、それはもう美味しそうで♪
亮に相談されて新メニュー作りをするくだりがとても好きです。
やっぱり人間は”きちんと食事すること”が基本なんですね。

根無し草のような日々から、立ち直ることができそうで良かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: は行
感想投稿日 : 2016年1月15日
読了日 : 2016年1月15日
本棚登録日 : 2016年1月14日

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コメント 2件

けいたんさんのコメント
2016/01/22

こんばんは(^-^)/

あ〜、原田ひ香さん、なかなか読めない…。
私の代わりに杜のうさこさんが読んでくれているようで嬉しい←図々しい(笑)

面白そうな作品だね。
怖がりの私には物件のロンダリングは無理だわ。
美味しそうな食事、前向きな話、いいね〜♪

とても参考になりました。ありがとう(*^^*)♪

杜のうさこさんのコメント
2016/01/25

けいたんさん、こんばんは~♪

なんかすごくお久しぶり~♪
元気だった?

あはは、図々しくないよ!
いくらでも代わりに読んじゃうよ~(笑)

けいたんさんもやっぱり怖がりさんなんだね!
私も超がつくほどの怖がり(>_<)
無理!無理!と言いながら読んでました。

あいかわらず定食屋さんの場面には食いつく私です(笑)

原田ひ香さん、読みやすくて好きかも。
あ、でも前に読んだ『母親ウエスタン』は少しう~ん…だったかな。

また読んでみてね(*^-^*)

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