多分一番多く読み返している本。そして私がイタリアに憧れを抱くきっかけとなった作品。
初めて読んだ時は高校生。正直つまらないと思った。
映画と辻仁成の「青」は素晴らしく面白かったけど、この「赤」はつまらない。
お風呂と読書とセックスしかしていない、ただ優雅で怠惰な女性の単調な話じゃないかと。
大人になってからはそんなあおいの生活に憧れ、こんな恋を羨ましいと思った。
そして今、今まで苦手だった江國さんに何故かいきなりハマってしまった今。
素晴らしいと思った。
江國さんの他の作品を読んでいると分かる。
江國さんだけの小説だったら、こういう台詞は出てこないと思う言い回しが多々ある。
でも恋愛を始め、人との交流というものは自分では予期出来ない台詞の応酬だ。
これは共作のなせる技だと思う。
それに、それでも江國さん色は失っていないのだ。
来月、念願が叶ってイタリアに行ける。
この本は絶対に持っていこう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ラブストーリー
- 感想投稿日 : 2012年7月18日
- 読了日 : 2012年7月18日
- 本棚登録日 : 2012年7月18日
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