ブーレーズ作曲家論選 (ちくま学芸文庫 フ 30-1)

著者 :
  • 筑摩書房 (2010年3月12日発売)
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感想 : 4
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訳者の前書きを読んで、順繰りには読まないことにした。

まず、大好きなバッハ論。

次いで、大好きなドビュッシー論、なかでも『ペレアスとメリザンド』論。

ここまででわかったこと。大好きなストラヴィンスキーの論を読むのがためらわれるのと同時に、シェーンベルクは死んだ(死んでいる)という意見に共感できること。真にバッハと比較さるべきはヴェーベルンであるということ。なるほど。
ブーレーズが批判しているのは、いずれにしろ、新たな音楽を模索しているその過程において、既成の形式に寄りかかることの安易さだ。
その点、ストラヴィンスキーもシェーンベルクも批判さるべきである。現代の音楽を担っているのは自分だ。行間からそんな気概がひしひしと伝わってきて感動。

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: 音楽
感想投稿日 : 2013年11月27日
本棚登録日 : 2013年11月27日

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