比較的報われてるほうなのが、自ら安楽死を選んだウィルっていう全体的な報われなさ。
ルーと両思いになって、周りは結婚するとしたら祝福する人達ばかりで、まるでハネムーンのような旅行をして。
愛に溢れて「世界一の幸せ者だわ~♡」ってなるはずが、その気持ちを表せられない。
愛情表現したいだろうし、風を浴びながら伸びをしたり波打ち際の波を蹴ったりしたい。
体感して気持ちを表せられればもっともっと幸せで、嬉しくて、最高の気分になれるのに。
障害がなかった「最高の人生」を知ってるから
幸せなほどに自分の不自由さが身に染みる。
もう頭のなかが幸せな気持ちだけでいっぱいになる瞬間は一生こないなら
生き続けるのは重荷すぎる。
せめて大切な人に囲まれて、優しく安らかに見送られたいウィルの願いが叶ったのが唯一の救い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年2月15日
- 読了日 : 2017年2月15日
- 本棚登録日 : 2017年2月15日
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