明治維新という過ち 改訂増補版: 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト

著者 :
  • 毎日ワンズ (2015年1月14日発売)
3.53
  • (34)
  • (57)
  • (55)
  • (20)
  • (7)
本棚登録 : 655
感想 : 79
5

久々、眠りを忘れる本。

半藤一利の幕末史を読んだ際に、薩長のみを奉じる靖国といいくだりなど、やはり明治以降の日本人の歴史観にはどうも薩長閥によるプロパガンダが、散りばめられたような胡散臭さを感じた。しかし、幕末ものはその後あまり手に取る事なく、読んでも説を助長するものには出会わなかったのだった。

だからなのだが、ここにきて、目一杯楽しめたという感じだ。そもそも浦賀に黒船が来たが、黒船とはコールタールのことであって鯨油船である上、それ以前にも幾度か日本と接触があった。驚いたのは、徳川慶喜が王政復古の大号令の撤回を求めたこと。慶喜が諸外国に幕府による外交権保持を認めさせたこと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年1月9日
読了日 : 2022年4月8日
本棚登録日 : 2017年1月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする