久々、眠りを忘れる本。
半藤一利の幕末史を読んだ際に、薩長のみを奉じる靖国といいくだりなど、やはり明治以降の日本人の歴史観にはどうも薩長閥によるプロパガンダが、散りばめられたような胡散臭さを感じた。しかし、幕末ものはその後あまり手に取る事なく、読んでも説を助長するものには出会わなかったのだった。
だからなのだが、ここにきて、目一杯楽しめたという感じだ。そもそも浦賀に黒船が来たが、黒船とはコールタールのことであって鯨油船である上、それ以前にも幾度か日本と接触があった。驚いたのは、徳川慶喜が王政復古の大号令の撤回を求めたこと。慶喜が諸外国に幕府による外交権保持を認めさせたこと。
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- 感想投稿日 : 2017年1月9日
- 読了日 : 2022年4月8日
- 本棚登録日 : 2017年1月9日
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