拝金 青春経済小説

著者 :
  • 徳間書店 (2010年6月30日発売)
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本棚登録 : 213
感想 : 27
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堀江さんの書いた、一部自分のライブドア時代もモチーフにした小説。「金持ちになる、お金を持つってこういうこと」が書かれてる。

怪しげなおっさんの持ちかけたビジネスに乗っかった若者が、携帯アプリからどんどん成功して成り上がっていく姿は痛快。そして成功者だけが見える華やかな世界は、生々しく、欲望が渦巻いているって感じ。それゆえに権力から睨まれ、嵌められた姿も、きっと彼自身が感じたものが書かれてるんでしょう。

おっさんの個人的な遺恨を絡めて、小説っぽく読みやすくなった感じ。どろどろしてるけど、所詮お金の話で、最後はスカッともしている。拝金主義だけど、一部お金は所詮お金、と見放している、堀江さんの考え方が見える気がする。
一世を風靡した現役の起業家の半自伝なんだと思えば、一回読んどいてもいいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年8月13日
読了日 : 2017年5月26日
本棚登録日 : 2017年6月22日

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