「千日紅」という文字に惹かれて手に取った一冊。
九州を舞台に、バツ2で40歳間近の時子の日常生活を中心としたお話。
ホームヘルパーとして、父の形見であるアパート「扇荘」の管理人として毎日を送っていますが、仕事を仕事と割り切らず、所々に感じる彼女の人の良さがとても自然で素敵でした。
扇荘に一人の青年・有馬が現れたことから、少しずつ時子の生活が華やいでいきますが、終始ゆったりとした話です。
鵜飼いや棚田など、田舎の描写が綺麗で、目に浮かぶようでした。
ベトナムのサイゴンへも行ってみたくなりました。
始めは途中で飽きてしまうかもと思ったけれど、たまにはこんな大人の恋愛も良いなぁと思える作品でした。
1ページずつ大切に読み進めていきたい本の一つになりました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年1月5日
- 読了日 : 2009年5月
- 本棚登録日 : 2012年12月29日
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