20130722読了
なぜこの本を「読みたい」カテゴリで登録したのか1年前の自分に問いただしたいほど、その理由はさっぱり不明。重い腰を上げて読んでみたら思い出した。●著者は幸田露伴(1947年・S22年没。享年80歳)の娘。戦後間もないころ、自宅で父露伴を看取った記録。畳の上で死ぬことすら難しくなっている現代だから、自宅での看取りがイメージできない。生活の中に死があるということがどういうことなのか、それを感じたくて「読みたい」登録したんだった。年を経てまた読んでみたい。●文章が美しい。父が死に向かっているのだと確信した場面、棺を手かきにして小道をゆく場面。●露伴の掃除の教えがすごい。「女中がいた昭和」で昭和の家事を知れていたのがよかった。●なんとなく引っかかりがあって心当たりの雑誌をめくったら、随筆家・青木玉と作家・青木奈緒(著者の娘とその子)の対談記事。こうしてまたずるずると「読みたい」登録が増えていくのだった…。幸田文「崩れ」、青木奈緒「動くとき、動くもの」
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
昭和 1926~1989
- 感想投稿日 : 2013年7月22日
- 読了日 : 2013年7月22日
- 本棚登録日 : 2012年7月16日
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