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なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方
- 藤沢数希
- ダイヤモンド社 / 2006年12月8日発売
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2011年11月9日
2011年10月24日
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痛快!憲法学 (痛快!シリーズ)
- 小室直樹
- 集英社インターナショナル / 2001年4月26日発売
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江口寿史のカバーがあまりに秀逸のため読む。が意外と骨太の主張本。
刑法が誰に向けて書かれているか?裁判官が判決するためだけの指針。今の日本国憲法は死んでいるそうな。
2007年9月
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生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
- 福岡伸一
- 講談社 / 2007年5月18日発売
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高度な真理追求の場所、そこにあるのはあまり簡潔とはいえない人間模様。本論ではない野口英世のダメさ加減など酷いもの。
この本自体何と言うか曲がっている。イントロで本人の長年の仮説が外れていることを吐露してなおかつこの本の骨格としているという。学者もしぶといものです。
(完読できていない為評価保留)
2007年7月
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マンガ原稿料はなぜ安いのか?―竹熊漫談
- 竹熊健太郎
- イースト・プレス / 2004年2月1日発売
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あまり報われることのない漫画家という職業の実態を描いてます。
昔もこれからも漫画家は一攫千金的な世界で生き延びなければならないようです。何しろネットを覗けば、ある程度の作品を描けそうな人材だらけ。漫画家になるだけならもう相当ハードルは下がっているのでしょう。
2007年月
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ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談
- 竹熊健太郎
- イースト・プレス / 2005年3月18日発売
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ガラスの仮面の最終回を予想してますが、これが流石に良く練られていて相当な説得力があります。作家ご本人もこの予想ラストを読んだところ、「これより良ければいいんでしょ?」と言ったとか。
2007年月
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ヤバいぜっ! デジタル日本 ―ハイブリッド・スタイルのススメ (集英社新書)
- 高城剛
- 集英社 / 2006年6月16日発売
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(どうにもタイトルが・・・ですが)。
高城剛や立川直樹とか僕とはツクリの違う方々の、溌剌と濃ゆい生き様にはなんだかんだ言って憧れます。しかもこの手のヒトは早寝早起き。きっと早起きな生き方にはナニかある。
この本はある面自我自賛本だけど流石に筋良く押さえてますよね。革新的な予測って程ではないけれど。
「ハイブリッドスタイル」ってのが日本人特有の優れた才能か資質かはともかく、我々のパーソナルアーカイブ化が流行るというのは当たりだな。きっと楽しいだろうしね、このまま齢取っていっても。豊かな時代に生きている実感はあるのです。
(追記)このレビュー書いた時は勿論エリカ様ネタも原発事故もなかったのでした。既に隔世の感がありますね。
2006年7月
これがデビュー作でしたっけ。既に巧さが作品の中に溢れてますが、シナリオの整合性はイマイチ無理があるかな。やや甘く消化不良気味。でも作家としての引力は既に十分に備えております。
2006年7月
わざわざ言葉で落ちを語らなくともわかるでしょこれで。とミステリー作家が作品を重ねるときっと一度は作りたい様式なんだと思う。真相を曖昧にしつつ、真相を十分に表現している。凝った作りの装丁も含めて佳作です。
2006年6月
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独白するユニバーサル横メルカトル
- 平山夢明
- 光文社 / 2006年8月22日発売
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「このミス」のベスト1?ランキングも変わったものでミステリーというよりグロテスクホラー。暗鬱な中に確かに次元の違う魅力があることは各々の短編に張られた圧倒的な筆力で分かります。
相当に読む人を選ぶはずなのですが、市井の評価は大絶賛一色のようで、これはもうそういう時代なのだということにやや嘆息します。
2007年7月
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王妃の離婚 (集英社文庫)
- 佐藤賢一
- 集英社 / 2002年5月17日発売
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推敲を重ねたらしき無駄無く練られた文章に感嘆しつつ一気に読める。ノンフィクションとフィクションの中間なのかな?題材が地味な割に恋愛も活劇も程よく消化され、実際にエンターテイメントとして面白く仕上がっている。
何か清廉で品質も位も高い小説といった趣で、東北大卒の作家というのが殊の外説得力がある、と思うのだったが、その後他の作品を読んで私のこの評価は変わっていく。
2007年7月28日
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アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 1)
- 伊坂幸太郎
- 東京創元社 / 2003年11月22日発売
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曇り空の日曜にベランダで一気読み。洗濯物に囲まれてのんびりと。
映画化の瑛太がイメージに良く合う。語り部自身がストーリーに全く関わらないけれど、「陽気なギャング」の登場人物に縁のある描写がサービス的にあり。淡々とした展開が逆に印象深い。この空気感がミステリーの分野では上質なタッチで、筆者の最高傑作と言われる所以でしょう。エンターテイメント性との絶妙なバランス。
2007年7月22日
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一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-
- 佐藤多佳子
- 講談社 / 2006年8月26日発売
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少年のモノローグが適度にさらりとしていて、あまりの読みやすさとわかりやすさに感動。それもライトノベルな平易さとは違うことが分かります。近頃の良い漫画と良い小説って読中に受ける風合いが似ているなぁと感じているのですが、これは上質な漫画に近い感覚かな。
ラストの描写はグッと来ます。
2007年6月
前三連作から舞台と語り部が代わり、質はより重厚に。上等なミステリー、この作家の世界観が本格化する秀作です。
人物の相関性や謎のほどけ方も上手く、読後は結構に感服しました。AIにこだわり過ぎの感があるものの、これだけの作品がこれだけの短期間で書けるんなら専業作家になっても良いんじゃないでしょうか。
2007年7月16日
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ジェネラル・ルージュの凱旋
- 海堂尊
- 宝島社 / 2007年4月7日発売
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もはやミステリーじゃなくエンターテイメント小説ですが今回は気になりません。十二分に面白いので。ささやかな謎や仕掛けも有りますが、人物が非常に魅力的に描けていて、随分と作品に安定感が出てきたなぁと。
装丁の連続性がこのあたりから効いてきます。編集側では早くから連作を決めていたことが分かりますが、作者の力量を見極めていたんでしょうね。
2007年7月8日
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これは恋ではない: 小西康陽のコラム1984-1996
- 小西康陽
- 幻冬舎 / 1996年12月1日発売
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バイブルです。「これは恋ではない」「小西康陽」「幻冬舎」「コンテムポラリーの表紙」「森本美由紀のイラスト」「ミルクティーのための音楽」。好きだったマガジンハウスのトラベル雑誌「ガリバー」でのコラムは載っていない。
音楽家で文筆家で類い稀なセンスの持ち主の宝石箱のような作品です。本当に素晴しい。
1997年5月
表紙デザインのアイキャッチは100点です。これで結構買う人多いでしょう。
でもやっぱりこの文体ダメかも。描かれる女性も、ある種の男性には理想像の「天然不思議ちゃん」。この作者、モテないだろうなぁ間違いなく。面白いっちゃ面白いし、上手いっちゃ上手い。この古風さも新鮮と言えば・・・でもなぁ、なんか大学研究室産の妄想世界という感じで、自分を含めてその筋の人間には気恥ずかしい。
ただこの力量にして作者の若さには驚愕。才能アリなのは間違いない。
2007年6月