本書は、伊坂幸太郎氏の著作「陽気なギャングが地球を回す」の続編である。「陽気なギャングが地球を回す」を一年以上前に読了したときから続編を買おう買おうと思っていたのだが、僕の行動範囲内にこの本を置いている書店がなく、もう僕が存在している時間軸ではこの本を手に入れることができないのではないかと思い始めていた。思い始めていたら偶然にも中途半端な規模の町の中途半端な規模の店に本書があったのだ。すぐに購入した。僕はこの時間軸にいることを許された。
内容としては、それぞれ個性的な能力を持った強盗の日常とそれに伴う事件、そして銀行強盗を行ったあとに生じた問題について書かれている。個性的な能力というのは、嘘を見破ることができたり、正確な体内時計を持っていたり、というものだ。僕は特に前作を読み返したりはしなかったのだが、恐らく前作をもう一度読み返してから今作を読んだ方がより楽しめるだろう。「○○って誰だっけ?」ということにもなりにくい。相変わらず登場人物の軽妙な掛け合いは面白かったのだが、少し会話がくどいと感じてしまった。これは個人の考え方の問題なので、「伊坂っちの神作にケチつけるとかマヂありえんし!」とか憤るのは勘弁してほしいと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年2月1日
- 読了日 : 2013年2月1日
- 本棚登録日 : 2013年1月22日
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