2012(底本2010)年刊行。
インドの商都ムンバイに生きる貧困層の実像を自ら(時には単身で)調査・取材し、まとめたものである。
売春・強盗・強姦・物乞い・薬物等は序の口である。死体を利用した物乞い、人身売買、あえて不倶にした子どもを利用した物乞い、臓器売買、少年への男色から、果ては性欲を満たすための獣姦まで。凄みのある壮絶な状況に絶句するしかない。
これを現地に飛び込み、危険をかいくぐりながら調査した著者には言葉もない。ところどころの激越な書きぶりも、酷い状況に対する感情の捌け口として得心できる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2017年1月19日
- 読了日 : 2013年3月21日
- 本棚登録日 : 2017年1月19日
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