料理研究家史でありつつ、明治以降、女性に求められる役割やら取り巻く環境の変化がよくわかる女性史でもある。
《家庭料理ほど大事なものはない、一人暮らしであろうと十人暮らしだろうと同じこと、だから誰でも作れる》ことが大事。
《どんなに忙しくても、家族のための時間を疎かにしない。記念日には家族全員で食卓を囲み、家族になれたことを感謝して想いを伝え合う》
激しく共感。
昔は食材や調味料が限られていて、今ほど料理のバリエーションもなかった。
戦中戦後の飢餓時代・料理の伝承の断絶を乗り越え、食材も豊富になり保存技術も進んで、都市で暮らす核家族・専業主婦が主流になり、毎食の献立に悩み時間をかけるようになった。
そして今、共働きが増えたことも相まって、手軽に簡単にできる料理が求められるようになった…というのも納得!
だからこそ、小林カツ代さんや栗原はるみさんのメッセージ性ある料理がいい!と思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年2月4日
- 読了日 : 2016年2月4日
- 本棚登録日 : 2016年2月4日
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