小松左京,司馬遼太郎,小津安二郎を並べて評論している面白い本だ.司馬は好みでないので斜め読みしたが,特に小津の話が良かった.たまたま「東京物語」を見たので印象が強かったこともあり,小津の戦地体験が作風に大きく影響しているとの解説は納得できるものだ.日本兵の行動形態に「最後の五分」まで辛抱するという神髄を見て,それを戦後の作品に反映させた由.ただ,文章量が多すぎ,やや饒舌的なところもあって閉口した.
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2017読破
- 感想投稿日 : 2017年3月14日
- 読了日 : 2017年3月14日
- 本棚登録日 : 2017年3月3日
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