大学の情報系の一般教養の科目で参考図書として紹介されていた一冊。
図書館で冒頭をぱらっと読んだ時に、よくある技術面に焦点を当てたIT系の本とは切り口が違っていて面白いと思い最後まで読みました。
情報技術よりも、そもそも「情報」とは何か?という哲学的な疑問を深めてくれます。
情報リテラシーというとコンピュータの使い方など実用的なものが多いけど、この本で書かれていたような「そもそも情報とは何か、情報の扱い方が変わる事で社会は、人類はどのように変わっていくのか」という哲学的なところを扱うべきなのかもと思いました。
あと、本の読み方への記述。
「本を読むときに、最初から最後まで一文字も飛ばさずに順に読んでいくのは効率が悪い。
まず全体を俯瞰してこの本は大体どういう内容なのか、どの章に何が書いてあるのかを把握した上で、そして自分が吸収するべき情報を選び取る本の読み方をするべき、それこそハイパーリンクをたどってウェブから情報を選び取るように。」と言う記述がすごく面白かったです。
この記述を呼んでから私もこのやり方で本を読むようになったけど、すごく効率よく情報を吸収できる。
ただ、数学や情報技術に関する専門用語がかなり多く、何度読んでもなかなか理解できない内容もおおかったです。興味があればなんとか読めるけど、万人向けとはいかないかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2011年1月10日
- 読了日 : 2010年11月6日
- 本棚登録日 : 2010年11月6日
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