神と悪魔の薬 サリドマイド

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制作 : Rock Brynner  Trent Stephens  トレント ステフェン  本間 徳子  ロック ブリンナー 
rikejo100さん 医療・看護を志すなら   未設定

妊婦さんのつわりを軽減する薬として売り出された「サリドマイド」。しかし、服用者から生まれた子供たちには、腕がアザラシのように短いなどの奇形が多発した! 20世紀最大の薬害事件である「サリドマイド事件」の顛末を中心に描いている。しかしその後、この薬はハンセン病やある種のがん、自己免疫疾患などに有効であることがわかり、今では再承認を受けている。「薬」とは何かについて考えるための1冊。

リケジョの皆さんに注目してほしい2つのポイント。
1)米国の妊婦・新生児をひとりで守り抜いたリケジョ
当時FDAの新薬承認審査担当官だったフランシス・ケルシーです。彼女は申請書類のデータを論理的に分析し、不備があるとしてリジェクトした後は、製薬会社や上司の圧力に屈せず承認を止め続けました。リケジョの生き方のひとつとして参考になると思います。
2)奇形を起こすメカニズムとガンを抑制するメカニズムが同じ
よく「薬は毒だ」と言われます。それは正しい事で、どんな薬でも用法と用量を守って初めて「薬」としての効果が得られます。用法と用量を間違えば、効果が得られないどころか「毒(副作用)」をもたらすかもしれません。しかし残念なことに、理系の知識がないため、「薬は毒だ」の概念ではなく言葉だけを信じ込んで医療不信・薬不信になってしまい、用法用量を守らない人が多いのです。そこにつけこみ、薬への不安を煽って健康食品や特殊療法を売り込む「民間療法ビジネス」も跋扈しています。そこでこの本から、一般的な「サリドマイド怖い」というイメージではなく、「薬は毒だ」の正しい概念を見出してほしいと思います。

レビュー投稿日
2011年2月25日
本棚登録日
2011年2月24日
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