悪いことは三度重なるそうで、殴られたように腫れて開かなくなるほどに泣いた猫の「ミスターさん」の死、そして父親が女と失踪、事故により叔母サフィの記憶障害。しかしジェイミーにはもうひとつ悪いことがあった。
それが何なのかはずっと語られず、学校での話や、サフィの記憶をとりもどすための魔法の鍵探しが語られています。
ジェイミーが忘れたいと願っていたこと、誰にも言えず、ずっと心に持っていたもうひとつの悲劇があんなことだったとは、まさかな展開でしたね。
近くに住む少女オードリーとの交流、そして作家との会話によって、心が少しずつ開かれていくさまが、見事です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2012年10月28日
- 読了日 : 2012年10月28日
- 本棚登録日 : 2012年10月28日
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