再読。梨木香歩さんの『エストニア紀行』を読んで、なぜかこれが読みたくなった。植物の名前をきちんと知っている人に純粋な憧れがある。幸田さんの木に対する知識だけでなく、人生と重ね合わせる視点がとても自然体でうらやましい。1971年から1984年にわたって発表された文章は、選び取る単語のひとつひとつが「今」とは異なり、美しい言葉の連なりに心が震える。「目がぬれた」なんて使いそうで使えないんだよなあ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
幸田文
- 感想投稿日 : 2016年7月11日
- 読了日 : 2016年7月5日
- 本棚登録日 : 2016年7月11日
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