康生を通して中国共産党の黎明期を知る。
広大な土地と人口の中国で権力を把握していく処世術の数々。
国際的にも認知されていた国民党政権を破ったのは、中国人そのものが既存の組織を一層したかったのか?
康生が時勢を読み、主流派を予見し、論述を展開し、自分の足元を固める手法は分かったが、国を変革させていく個人的な情熱はまるで伝わってこない。
共産党支配下で、中国の知識人のその後70年を暗示するかのような「整風運動」の舵取りが康生であったこと、この事一つとりあげても、多大な負の遺産を作り上げた人物に思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2015年4月21日
- 読了日 : 2015年4月14日
- 本棚登録日 : 2015年4月21日
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