満州国が建国されて半年後に設立された満州航空。民間航空会社でありながら、関東軍の航空部隊としての一面も担っていた。
本書は関係者が残した資料、証言を元にその特異性と重大性をまとめている。操縦士や機関士を始めとする社員の気概、勇猛さに感動した。と同時に関東軍の酷さが相対的に目立った。
満州での生活も描かれており、軍部の意向はともあれ、居住者目線の描写は興味深い。
満州航空では、航空機の開発にも取り組んでおり、そのベンチャー気質が現代にも引き継がれているというのは知らなかった。続編も出るとのことで、是非期待したい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
飛行機
- 感想投稿日 : 2014年6月29日
- 読了日 : 2014年6月29日
- 本棚登録日 : 2014年6月29日
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