満州について知りたくて史料として購入。
引き揚げ時の過酷な描写は、買ってまで読んだ価値がありました。
ですが全体的に説明口調で、本の世界や人物にのめりこめませんでした。
作家になりたてのころに描かれたのでしょうか。
自分の読むジャンルが偏ってるかもだけど、戦時の母親ってどうしてこう、男に目がない肉食獣として描かれるんですかね?
貞淑で夫や子供思いの女性は、あの時代を生き抜けなかったと?
波子さえいなければ、氷室やエレナだってもっとましな結末を迎えたろうに…。
子供二人を日本に連れ帰ったことは立派だけど、いつまでも男にちやほやされたいこの母親には、胸が悪くなる嫌悪感を抱きました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本の小説
- 感想投稿日 : 2015年1月2日
- 読了日 : 2015年1月2日
- 本棚登録日 : 2015年1月2日
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