赤い月〈下〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2003年11月28日発売)
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本棚登録 : 184
感想 : 21
3

満州について知りたくて史料として購入。
引き揚げ時の過酷な描写は、買ってまで読んだ価値がありました。
ですが全体的に説明口調で、本の世界や人物にのめりこめませんでした。
作家になりたてのころに描かれたのでしょうか。

自分の読むジャンルが偏ってるかもだけど、戦時の母親ってどうしてこう、男に目がない肉食獣として描かれるんですかね?
貞淑で夫や子供思いの女性は、あの時代を生き抜けなかったと?
波子さえいなければ、氷室やエレナだってもっとましな結末を迎えたろうに…。
子供二人を日本に連れ帰ったことは立派だけど、いつまでも男にちやほやされたいこの母親には、胸が悪くなる嫌悪感を抱きました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説
感想投稿日 : 2015年1月2日
読了日 : 2015年1月2日
本棚登録日 : 2015年1月2日

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