イティハーサ 2 (ハヤカワ文庫 JA ミ 8-2)

著者 :
  • 早川書房 (2000年6月1日発売)
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感想 : 9
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この時点で、亜神が古き神の跡を継ぐよき神々で、威神がそれに対立する悪しき神々。
そして、その2つの神々の下にいる人間たちも、同じように、威神のところには、悪役がいる……。
そんな風に見えるようにかきながら、作者の目は、しっかりと遠くを見ていたんですねぇ。

すべてを受け入れて、肯定し、許す神。その姿からは、決してそうとはうかがいしれないけれど。

そう。「百億の昼と千億の夜」で阿修羅王が必死な思いで守ったあの世界は、56億7千万年の後に滅びてしまったのですが、もしかすると、この世界は……。
あの思想に負けずに、生き延びていくのかもしれない。

それが、誰にも支配されない「神名を持つ國」の意味というか、存在理由なのかもしれません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミックス
感想投稿日 : 2013年11月8日
読了日 : 2013年11月7日
本棚登録日 : 2013年11月8日

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