谷崎潤一郎犯罪小説集 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2007年12月14日発売)
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本棚登録 : 1681
感想 : 132
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一作目、柳湯の事件を読んでガツンとやられた。
この手の小説は、同系色にしていいのか疑問だけれど「ドグラ・マグラ」以来でなんとも言い難い読了感がある。スッキリともモヤモヤとも違う、非常に複雑なものなのだが、厄介なことに嫌いじゃない感覚。
ただ理解しがたい世界の話であることは間違いない。
精神疾患を患う登場人物たちに踊らされながらただ夢中に読めてしまう作品であることは紛れもない事実で、これがおよそ90年前に発表されたものなのかと驚くばかりです。
現代にない、不思議な力に満ちた四作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2013年6月22日
読了日 : 2013年6月22日
本棚登録日 : 2013年6月22日

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