ここに登場するすべての主人公が、「恋愛」などという生易しいものを超越し、生への執着すら希薄なまま日常を生きている
だから「愛なんて嘘」であるはずなのに。
たった一人の「その人」を皆、探し追い求めている。
「愛」という言葉はあまりにも簡単すぎるのだろう。
男女の関係において、あらゆることを超越しその人のすべてを許容できる存在として「その人」が居るのだと言われているようで。
だから、ここに登場して来た美緒子も麻里江も果穂も小枝子も志摩も佳世子もとても幸福の者達なのだろう。
愛(してる)なんて(言っているうちは)嘘であるのだ
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- 感想投稿日 : 2014年8月26日
- 読了日 : 2014年8月26日
- 本棚登録日 : 2014年8月26日
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