善悪の彼岸 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1954年5月18日発売)
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本棚登録 : 410
感想 : 26
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「この人を見よ」の目次ですっかりわたくしのネタ心を虜にした、哲学者ニーチェ。思想時代は強さがあって弱くなってるときとかに引かれちゃいそうですが。もちろんこれも哲学書としても楽しめるし何しろ読みやすい。ツァラとストらはかく語りきもタイトルは言いづらいが本は読みやすい。しかし今回はそんな哲学部分の紹介ではなく、この本の中間にある箴言(アフォリズム)をネタにしたい。ニーチェって本当に女運わるかったんだろうね、と思うこと間違いないです。アフォリズムの半分近くは女性/恋愛についてで「女性は誘惑するすべを忘れるのに比例して、憎悪のすべを覚える」とか。実際ニーチェは独身で生涯をとおしたし(たしか)ね〜。箴言部分以外も哲学書にしては面白く読める本です。斜めからみればツッコミ放題です。突っ込みに飽きたら哲学的な部分を考えるのもよいかもしれません。悲劇の誕生もギリシア悲劇に興味があるわたくしには面白かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: classics
感想投稿日 : 2006年9月29日
読了日 : 2013年7月23日
本棚登録日 : 2006年9月29日

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