彼岸過迄 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1952年1月22日発売)
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本棚登録 : 1832
感想 : 136
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印象に残っているのは宵子の死の場面。漂う線香の煙が見えるようだった。骨を拾う時の、もうこれは人じゃないという感じがリアルで、市蔵の言葉があまりに冷淡で少し気になる。
読み進めていくうちに市蔵に対するイメージが変わり、次第に共感を覚えるようになっていった。空虚な努力に疲れていた、という一文が刺さった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年10月9日
読了日 : 2017年10月9日
本棚登録日 : 2017年8月30日

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