平安朝の生活と文学 (ちくま学芸文庫 イ 44-1)

著者 :
  • 筑摩書房 (2012年1月1日発売)
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本棚登録 : 229
感想 : 13
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ふだんは海外小説を読むことが多いのですが、たまにこういう著作を読むと、やはり日本文化っていいなあ、と感じます。この雅な時の流れ、と高尚なだけでなく、いや、雅なんて言葉の対極にありそうな人間臭い平安貴族たちの日常。それをさらりと書いてしまう池田亀鑑先生の姿勢こそが雅なのではないでしょうか? これぞ大学者という風格に満ちた一冊。和辻哲郎の著作を読んだ時に感じた清々しさを感じます。ただ、今の読者向きに再版したのであれば、出版社の方で引用原典の現代語訳を付けるなどのフォローを加えてもよかったのではないかな、という気もします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 讀後記(一般)
感想投稿日 : 2013年9月2日
読了日 : 2013年9月2日
本棚登録日 : 2013年9月2日

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