体調が悪くて一日自宅警備員をした昨日、一日で上下巻読んでしまった。
時代も背景も違うけれど、それでもなんとなく、湊かなえの「贖罪」と通ずるところがあると思った。
無神経と、想像力の欠如と、自己愛から生まれる不幸の種。湊かなえの作品に出てくる「エミリちゃんのママ」も、氷点の「夏枝さん」(美しい名前だと思った)も、なんていうか、全く悪気無く不幸の種を蒔く人だ、と思った。
そして、愛憎や喜怒哀楽は、押しては引き、押しては引き、波のようにいろいろな人の心の中を漂って、それでも人は時にくさいものに蓋をして、時に蓋を開けて、生きていくんだなあ。なんてね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年10月22日
- 読了日 : 2014年10月22日
- 本棚登録日 : 2014年10月22日
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