三浦綾子 電子全集 氷点(下)

著者 :
  • 小学館 (1982年1月30日発売)
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本棚登録 : 92
感想 : 11
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体調が悪くて一日自宅警備員をした昨日、一日で上下巻読んでしまった。

時代も背景も違うけれど、それでもなんとなく、湊かなえの「贖罪」と通ずるところがあると思った。
無神経と、想像力の欠如と、自己愛から生まれる不幸の種。湊かなえの作品に出てくる「エミリちゃんのママ」も、氷点の「夏枝さん」(美しい名前だと思った)も、なんていうか、全く悪気無く不幸の種を蒔く人だ、と思った。

そして、愛憎や喜怒哀楽は、押しては引き、押しては引き、波のようにいろいろな人の心の中を漂って、それでも人は時にくさいものに蓋をして、時に蓋を開けて、生きていくんだなあ。なんてね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 
感想投稿日 : 2014年10月22日
読了日 : 2014年10月22日
本棚登録日 : 2014年10月22日

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