山手線探偵3: まわる各駅停車と消えた妖精の謎 (ポプラ文庫)

著者 :
  • ポプラ社 (2014年6月5日発売)
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まわる各駅停車と消えた妖精の謎~そもそも小学生のシホが探偵・霧村雨の助手になったのは,山手線内でゲリラ的に結婚式を挙げる場に居合わせ,居眠りしている女性のバックで,シンクロナイズドスイミングをしている10cmのおっさん妖精を目撃したからだ。それを見つけ出す代わりに助手をやる約束が成立したのは2年前。シホの友の友・通称ボギーから,恵比寿で行方不明になったハーフのガールフレンドを見つけて欲しいと依頼があった。家に行ってみると,脅迫電話があり,500万円をシホのランドセルに入れ,墓地まで誘導された。クラリスは,家庭教師に声を掛けられ,車で連れ去られたが,エアコンの穴から小さな人影が内側から開けられる鍵を落としていって助かったという。その他にも小さなおっさんの目撃情報があり,胡散臭い雑誌が取り上げていて,ライターに話を聞きに行くが,男女二人組が聞きに来たこと,大学でダウンサイジングを研究している所を紹介された。大学教授の話は参考にならなかったが,山登りの写真に一緒に写っていた男性は,ゲリラ結婚式を挙げた男性で人工知能の研究者,妻はロボット研究者で,二人で小さな会社を営んでいる。池袋の安アパートに訪ねると,ロボットの名はキチヲと言い,インビジブルモードで動いていて,2年間回収できていないと言う。捜索を依頼されるが,霧村は2年前に依頼されていて費用は不要という。目撃情報を重ねて,秋葉原の電器店でも,USBに尻を突っ込んで充電中の姿が目撃され,時時時計というテロ組織のページにアクセスしていることが判明した。さらにパソコンを調べると一日一善のプログラムに,テロに誘導するウィルスに感染していることがはっきりした。仲間の探偵からは,日常生活で使うものから爆弾を製作するマニュアルであるらしい。御徒町のミルクスタンド,アメ横のコーヒー専門店,同じく化粧品店で,コーヒーと香水がなくなっている。次はミルクスタンドで,ミルク青汁スカッシュがなくなると踏んだが,大きな物音に気を取られている隙にキチヲはミッションを進める。猫に乗ったキチヲが目撃された西日暮里で,無人のペットドア付きのアパートをアジトとしていたキチヲは,小さな箱をビルに見立て,檸檬の蝋サンプルを爆弾に見立てて計画を立てている。そもそもインビジブルモードとは,人の視線を感知して死角に入ることを意味しており,左右の光彩の違いでイレギュラーな反応をする。白内障やシホのような光彩異色症,片方のカラーコンタクトを外した人間が渋谷のスクランブル交差点で見張るが,キチヲは人の目を盗んで檸檬型爆弾を中央に置いた。キチヲの産みの親の真也が,その爆弾を天に翳して,大きな声を救いを求めると…~最初から三巻で終わる予定だったようだ。漸く出会いが語られるが,最初の依頼が解決されると,探偵は姿を消す‥って訳です。いつまでもダラダラ続くよりも良いね

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年2月6日
読了日 : 2015年2月6日
本棚登録日 : 2015年2月6日

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