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root3さんの本棚 > 魚神


root3さんの本棚»

続かないような気がする・・・意外と続いている・・・一日一冊が目標だけど・・・まじめに仕事していると・・なかなかネ

レビュー by root3さん

 読み終わった  読了日 : 2009年12月18日  4

「いおがみ」と読ませる~私(白亜)はこの島で生まれ捨てられ婆に拾われ,この島の遊女となる運命で,弟と思われる「スケキヨ」も妓夫(きゆう)となる運命と知っていても,いざ弟が売られていくとなると冷静にしては居られない。売られた先は裏華町で,幼い頃苛めていた餓鬼大将の片目を潰したときと同じように「心配ない」と視線を投げてくる。私は陽に当たらずに美しい肌を保ち,売れっ子の遊女となって仕事自体は嫌いではなく座敷持ちになった。嫌がらせもスケキヨを獏使いとして子ども時代を知っている仲間の遊女だけが話しかけてくる。スケキヨは逃げ出して,薬師となっている様子で裏華町に対し復讐を決めているらしいこと。捕らえられる前にスケキヨは裏華町に火を付け,白亜は自分の座敷を燃やして逃げ出す。川に身を投げて終わらせようとしたが,スケキヨは焼け残った裏華町に私を引き取り,穏やかな生活が約束される~設定が現代で,河口の島はあってないが如くに扱われ,そこに住む人も員外で絶望で充たされている。欲望を充たそうと本土の人間は島に渡ってくるが,島で生まれた人間に島から抜け出して行く場所はない。著者は79年北海道生まれ,小学生時代をザンビアで過ごし,立命館大学を出て,今は京都在住。島とは北海道の事?日本の事?大阪の沖合の島?瀬戸内?沖縄?そのどれでもないのだろう。第21回小説すばる新人賞を受賞した。不思議な世界を展開させていて,面白くもある。雑誌には抄録が掲載された 登録日 : 2009年12月18日 21:34:49


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