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root3さんの本棚 > 巡礼


root3さんの本棚»

続かないような気がする・・・意外と続いている・・・一日一冊が目標だけど・・・まじめに仕事していると・・なかなかネ

レビュー by root3さん

 読み終わった  読了日 : 2009年11月21日  5

東大卒で元イラストレーター,この本の売りは初長編純文学ということ~私鉄駅の近くのゴミ屋敷は,新住民から気味悪がられている。戦後,間もなく越してきた年輩の主婦だけは,そこが元荒物屋で瓦屋に商売替えをした新店舗だったことを憶えている。終戦時,学制が変更になって義務教育が延長され,商業高校を卒業して,荒物問屋で住み込み修業を始め,実家近くの駅周辺の再開発で,父親が瓦屋への商売替えを決め,サラリーマンの娘と結婚して新店舗で同居生活を始めるが,父が死に,子が生まれて小児癌で間もなく死ぬと,妻も遺骨・位牌と共に去り,工場勤めの8歳下の弟が結婚して同居するが,転勤を口実に実家を離れると,道端に捨てられていたカタカタを拾って修理してから,捨てられているモノの中に未だ見つけられていない価値があるような気がして,早朝家を出ては,モノを貯める癖がついた。ワイドショーで取り上げられ,見物の車が増え,不届き者はゴミを捨てていく。小火騒ぎで,自分の実家であると気が付いた弟が片づけるために兄を訪ね,清掃車を業者に依頼して片づけると400万円の請求。丸亀屋は有限会社になっていたので,積立金は2000万円あった。60代の弟は70代になった兄に四国八十八箇所の巡礼を持ち掛ける。兄が人らしい言葉を喋る様になり,天麩羅が美味いといって眠った翌朝,宿坊で兄は死んでいた~作家デビューは『桃尻娘』で,「とめてくれるな,おっかさん,背中の銀杏が泣いている」の方が有名。学校を卒業した者は住み込みで働き始めるのが当たり前だと考える世代と,電車で通勤するのが普通だと考える世代。ともに現役を退いたが,昭和一桁生まれの人は失われた価値をもう一度見つけだそうと藻掻く・・・ノスタルジーというモノだろうなぁ,世の中の価値観の転変に気が付かず,取り残されてしまったロスト・ジェネレーションだとも言える。その子どもたちの世代とも言える我らも取り残されていくのだろうか・・うぅむ 登録日 : 2009年11月21日 17:11:50


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