それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

  • 小学館プロダクション (2001年5月10日発売)
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Linuxの生みの親Linus Torvaldsが自らLinuxの誕生、普及の過程と、記者からの視点を綴った本。

タイトル通り、Linus自身にとってはLinuxは金儲けの道具ではなく、ただ公開してみんなにつかってもらってフィードバックを得て改良して、また広がるというのが楽しいものという事。

結果としてストックオプションで一応は金持ちになるのだけど、それはあくまで副産物。
Linusの人生哲学が書かれていて、世の中は生存のための現象から社会的な現象へと発展し、最後は娯楽のための現象と進化するらしい。人間はただ楽しみを消費するために生存する存在だという事。そのためにテクノロジーを進化させる。納得ですね。

オープンソースに対する考えだとか、自分はヲタクなんで色々とLinuxを通しての公的な活動は大変だったとか、ソコらへんはLinusの素の姿が垣間見れて面白いかも。

しかし、Linuxがここまで有名にならなかったら、ただのヲタクだったという事を言いたい様な気もする一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ソフトウェア開発
感想投稿日 : 2017年3月7日
読了日 : 2004年11月16日
本棚登録日 : 2017年3月7日

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