戦後の経済復興に伴う原子力発電事業は、画策された本来目的のため国策民営化した電力業界によって独占的経営が長期的になされてきた。がゆえに本来ハイリスクの原子力を扱うに必要な技術経営のコアコンピタンスが置き去りにされ「技術経営の誤謬」により最悪の事態を招いたといえる。
東電はじめ原子力安全委員会、原子力安全・保安院の所詮「他人事」としか現実を捉えない発言は、培われてきた「無責任体制」の土壌を物語っている。同時に強固な4層コロニアル構造「米国-中央-地方-ムラ」により、もはや社会的にも経済的にも動きのとれない社会が築かれてしまった。
「私たちは腹をくくって、(汚染された)放射能とともに生きていくために必要なバランス感覚を持たなくてはならない」
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カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2012年2月20日
- 読了日 : 2012年2月12日
- 本棚登録日 : 2012年1月29日
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