メディアとテロリズム (新潮新書 324)

著者 :
  • 新潮社 (2009年8月1日発売)
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感想 : 10
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再読。
大学時に卒業論文で「9.11とメディアの関連性」について
取り上げようと思っていたので、買った本。
結局卒業論文は別テーマにしたけど、
再読しても興味深かった。

テロリストたちによるメディアを利用した恐怖説得など
メディアは時に利用されたり悪影響を及ぼす
毒になりがちだ。
しかし、報道という武器を持って断固として立ち向かえば
民衆という力強いパワーを後押しすることもできる。
諸刃の剣であるということ。
ペンは力にもなり、毒にもなってしまう。

メディアの強さと弱さが
印象強いテロ事件を例に挙げてわかりやすく書かれている。

作者が指摘するように、
近年のメディアにおける横並びの報道は
メディアの本来の力を失っている。

最近読んだ池上さんの本にも
夕方のニュースは報道の体裁を成していない
と指摘してあったことも思い出した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 和書
感想投稿日 : 2012年1月4日
読了日 : 2012年1月4日
本棚登録日 : 2012年1月4日

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