大切な人との幸せを手に入れたと思った瞬間に掌から零れ落ちていってしまうような経験ばかりしている男爵とそれにはもう慣れたという楽師のファルファット。
人を愛することは喜びだけではなくて、辛く悲しいものでもあるんだよなぁ。
時代設定を現代へ置き換えてしまうとちょっと大げさ過ぎるような印象もあるけれど、舞台を中世欧州の時代を用いて、「悲劇」をより「悲劇」らしく演出していると思った。
寡黙なラウリーヌの抱えた様々な想いに思わず涙が…。
お伽噺風の語り口で締めくくられる物語はじわっと暖かい気持ちが残った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2013年5月30日
- 読了日 : 2013年5月30日
- 本棚登録日 : 2013年4月22日
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