土佐の貧しい漁民見習いだった万次郎は、初めて出た海で仲間とともに遭難し、アメリカの捕鯨船に助けられる。ホイットフィールド船長に気に入られた万次郎は、アメリカ本土で教育を受け、仲間にも恵まれ、立派な船乗りになっていく。
南北戦争直前の人種差別が激しかった時代のアメリカで、人種差別に反対するアメリカ人に助けられた万次郎は本当にラッキーだった。でも特筆すべきは万次郎の気質。素直で謙虚で勤勉、努力家。助けられたことに感謝し、生きていることに感謝し、常に努力を忘れない。そんな彼のキャラクターがアメリカ人に愛されたということを忘れてはならない。
万次郎が話す土佐弁(英語をしゃべっているはずなのにあえて土佐弁)が若干読みにくいときがあるが、全体的に話の展開が早く、没頭できる。下巻も楽しみ!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
江戸・幕末・明治初期
- 感想投稿日 : 2017年9月21日
- 読了日 : 2017年9月21日
- 本棚登録日 : 2017年9月21日
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