こういう多重人格の人が現実に生きていたら想像を絶する生きにくさでしょうね。
主人公である女性が最初は坦々と職務をこなそうとし、わりとドライに周りを見ているところは好感が持てました。
女性はどのように彼にはまっていくのか…そして彼は多重人格を乗り越えられるのか、乗り越えるとしたらどのように乗り越えるのか…結構な厚さがありますがぐいぐいと読まされて行きます。
出版されてからかなり経ちます。出始めの頃に読みたかったな。作者を今ほど知らなかったらもっと楽しめたのになとちょっと思いました。でも面白いです。
文庫版、精神科医の春日武彦氏の解説がまたいいです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年3月7日
- 読了日 : 2015年3月4日
- 本棚登録日 : 2015年3月7日
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