「九十歳、何がめでたい」があまりに面白くて「こんな面白そうな本もでているぢゃないか!」とすかさず手に取った一冊。何よりも佐藤先生の、カカと笑っているかのようなこの表紙の表情。
役に立たないと謳っておられる様に多分ほとんど人生相談の役には本当に立たないと思うのですが、ストレス発散の役にはかなり立つのではないかなと思うのです。
とにかく痛快。「人生相談なんかしたくない」とあれほど「九十歳何がめでたい」で書いておられたのに引き受けちゃったのな~という残念感(?)もあるのでなおさら面白いのです。でもやけっぱちというのでもなく、先生なりの真面目さでちゃんとお答えにはなっているのです。
「それはどうかなぁ」と反論や疑義の余地のある回答もあるのですが、人生相談なんか正解はないのだからこういう意見も面白いよなぁと思うのです。
むしろ、佐藤愛子先生に人生相談を持ちかける人は、「くだらないっ!」などとばっさり切られたいのでは、とも思えるのです。別に悩みなんかないけれども佐藤愛子先生に切られるなら人生相談持ちかけてみたいと思いますもの。
佐藤愛子先生の回答に添えられた表情のイラストもまた痛快。するする読めてすっきりするまさに解毒剤の一冊。他の本もちょっと読んでみたくなりましたね。
何か読むものないかなと探している方、さらっと読める一冊お勧めします。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
精神、心理
- 感想投稿日 : 2016年10月25日
- 読了日 : 2016年10月25日
- 本棚登録日 : 2016年10月25日
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