90年代特有の、あのどこか空虚なパーティ感覚を感じられる曲が満載の一枚目は良い。
最近の(といってもゼロ年代後半だろうが)、アメリカ直輸入のビートや、逆に割りきった大衆セルアウトバラードがふんだんの2枚めはゴミ。
Summertimeなんてメロディもリリックも頭の悪い曲は、曲がりなりにもBESTと謳っているアルバムによく入れたと驚く。
基本的に、この人の声は単調であり、アメリカのR&Bの100%影響下にあるかぎり、聴いたことのないビートをつくることは難しい(筒美京平の採用は良い線だったと思うのだが)。
凡庸であり、時代とともに忘れられるアーティスト。
その彼女が、90年代の空気とリンクして、確かに輝いた時期があった。
それが、ショービズ界の儚さ、面白さであろう。
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- 感想投稿日 : 2016年1月3日
- 読了日 : 2016年1月2日
- 本棚登録日 : 2016年1月3日
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