飢餓海峡(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1990年4月8日発売)
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本棚登録 : 417
感想 : 32

人物や風景の描写、時代設定がとにかく丁寧。まるで実際に起こった事件のルポタージュを読んでいるよう。日本版レ・ミゼラブルと言われれば確かにその要素は強い。樽見京一郎の壮絶な人生を、刑事の視点から追った伝記のようなものにも感じる。
十年以上、道内から関西までと時間的・空間的に広大ながらも、ひとつひとつの設定が細かく、決して持て余してはいない。戦後の騒乱の残り香を感じる大作。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年7月2日
読了日 : 2013年7月2日
本棚登録日 : 2013年2月14日

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