新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫) (文春文庫 し 1-74)

著者 :
  • 文藝春秋 (1998年10月9日発売)
4.23
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本棚登録 : 6131
感想 : 343
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☆は5つ!

最終巻だというのに、作者はどうにも土佐びいきのようで甚だ平等感に欠ける。竜馬本人以外のことはもうここまで来たらどうでもいいような気がするのに。司馬遼先生、一生懸命に取材旅行などするうちに土皿鉢料のファンにでもなってしまったのだろうか。気になるので今度『・・・街道を行く』シリーズに探りを入れてみよう。『土佐街道を行く』って有ったかなぁ。ま、いっか。

さて司馬遼『竜馬がゆく』。思えばなんとも宴会場面の多い小説であった。剣を交えて戦っているより、お酒を飲んで宴を張っている場面の方が圧倒的に多かった。
聞けば作家という生業は偉くなると出版社の編集長や担当編集者達と銀座界隈で宴会をするのがその習性になると言うが、司馬遼先生もそおであったのだろうな。いやこれは坂本竜馬とは直接関係はないがこの小説のキモであると思ってしまったのでつい書いた。すまぬ。

しかし、竜馬最後の場面を描く最終の何枚かは、心が打ち震えるものがある。やはり名作である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年1月20日
読了日 : 2013年1月20日
本棚登録日 : 2013年1月4日

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