個人的理由

著者 :
  • 文遊社 (2012年8月25日発売)
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感想 : 5

☆は付けられない(そういうことはめづらしいノダ!)

この高田渡 二十の頃の自作詩集には一篇だけ今のわたしも知っている詩が入っている。それは『珈琲・不演唱』(『コーヒー・ブルース』)である。

そうあの京都のコーヒー屋をうたった歌。

♪三条へ行かなくちゃ。三条栄町のイノダへネ! あの娘に逢いに。 なーに、コーヒーを飲みに。 好きなコーヒーを少しばかり♪ (高田渡がうたった歌詞とは少し違うようですけど、この詩集にはこのように載っています)

この本の出版歴へのわたしの解釈。以下文責わたしりょうけん。
1969年に高田渡はこの詩集を自費出版した。そのときはたぶん300部刷ったのだろう。そして1972年に今度は「ブロンズ社」という出版社(たぶん)から出版した。その時の値段が1冊300円なり。そおして今わたしが入手したこの文遊社からの再々?版書は2500円(税別)也。1972年の8倍の値段か。物価というか貨幣価値を考えるとまあそんなもんだろうな。

いや値段の事はさておいて。 わたしには「詩」のことは全くわからないが、はっきり言ってこの本の内容は稚拙であろうと思う。でもそんなことはどうでもいいのだ。今、この高田渡自作の詩集を持っている!ということが大事である。蒐集した結果物があふれることが大嫌いなわたしが、久々に「欲しい!」と思った本である。好し。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年2月9日
読了日 : 2013年2月9日
本棚登録日 : 2013年2月9日

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